国土がコーヒーベルト内にほぼ収まるミャンマー。 コーヒー豆はコーヒーベルトと呼ばれる北緯25度線と南緯 25度線に挟まれた地域でしか栽培が出来ません。 日本では認知度が低いですが、ミャンマーは未開拓の質の高い コーヒー豆ができる産地として、世界から注目されています。
実はミャンマーのコーヒーの歴史は古く、1800年代後半から コーヒーを栽培しています。2,000mを超える山々が連なり、 肥沃な土壌で栽培されたアラビカ種のコーヒーは質が高いと 評判です。
スペシャルティコーヒーとは
国際的な評価機関であるSCAA(Specialty Coffee Associa tion of America)のカッピングスコアが80点以上獲得したコーヒー豆のことを「スペシャルティコーヒー」と 言います。スペシャルティグレードのコーヒーは、世界のコーヒーの上位「5%」です。さらに日本でのシェアは1%未満と、非常に希少価値が高いといえます。
シャン州ユワンガンのコーヒーはその「スペシャルティコーヒー」グレードとして評価されています。ユワンガン (標高1,190m-1,805m)では一家に必ず一本のコーヒーの木が自然に生えているほど、アラビカ種のコーヒーを栽培するのに適した環境です。高原の涼しい気候と肥沃な土壌が良質なコーヒーを作り出し、今やニュー・ブランドとして世界が注目しています。
アマヤー の誕生
アマヤー女性コーヒーグループ(Amayar Women’s Coffee Group)はススアゥン(Su Su Aung)さんを代表に50名の地元女性たちが、アメリカUSAIDの支援を受け、コーヒー専門家の技術指導や設備などの援助で誕生したグループです。
「Amayar 」と言うのはミャンマーの仏教のお話に登場する、誠実・逞しくて聡明な女性の名前です。ユワンガンのコーヒー産業を持続させ、繁栄に導いてくれることを願って、「Amayar」と名付けています。
小規模ならではの、丁寧に、豆の質に、とことん追求した、希少価値の高い、スペシャルティコーヒー豆を生産することにしました。
700以上の世帯を代表するAmayar Women's Coffee Groupは、
「女性たちの手に職を!」「子供たちにより良い教育を!」
という思いで、収益10%はその活動に充てています。
コーヒーの栽培環境
コーヒーは農家さんの庭先などで栽培しています。 庭先の農園と言っても、一歩入れば、そこは森のような空間です。 コーヒーの木は様々なフルーツと一緒に栽培されています。 また、山脈に住むたくさんの農家の生活には牛、豚、鶏なども共生しており、コーヒー豆はその自然環境の中で成長しています。